この辺りは、八月に雨が三日間ほどしか降りませんでした。
毎日、眩しいほどの晴天に、「今年は大丈夫だね!」
・・・昨年は台風の通過で気を揉み、雨にも降られ、それはそれは大変な
思いをしたからこそ、関係者一同、厳しく照りつける太陽もありがたく
見上げておりました。
例大祭当日。
まさかの「局所的な雨」の予報にに、誰もがお祭りに障りがないよう、
祈る思いで空を 仰ぐこととなりました。
例大祭は拝殿での神事から始まります。
この神事が一年で一番重要であることから、
神さまが鎮座されている御扉を開けるのもこの日だけなのですが、
宮司が御扉に手を掛け、開け始めた時に、大きな雨音が聞こえてきました。
「ついに来た…」
そう思ったのは、神事を遂行している神主のみではなかったことでしょう。 しかし、その事について井上総代長は、「農家にとっては恵みの雨」とおっしゃいました。
神社の周りでは野菜を作る方がたくさんおられます。祭りという観点からみれば迷惑な雨も、植物にとってはどれだけ待ち望んだものでしょうか。
真っ先に雨を「恵み」と捉えた総代長のお言葉より 春日神社のお祭りは始まりました。
(以下、文責 禰宜)
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